わたしからあなたへ~学校司書のよろず日記~

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マンガと戦争展@京都国際マンガミュージアム

京都国際マンガミュージアムで開催されている「マンガと戦争展」に行ってきました。

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国内初のマンガ文化の総合的拠点として、2006年11月に開館した京都国際マンガミュージアムには、現代の国内マンガ本を中心に、明治期以降のマンガ関連歴史資料、世界各国の著名マンガ本、雑誌、アニメーション関連資料等を世界最大規模の約30万点(2011年現在)収蔵しています。

マンガミュージアムが所蔵するマンガ資料のうち、1970年代から現在(2005年)まで発行されたものを中心とするマンガ単行本約5万冊が、館内の壁中に広がる全長200メートルの「マンガの壁」に配架されています。

開館前からできた列には外国の方が多く、日本のマンガが世界を席巻しているということを実感しました。館内で高校生らしき男子三人組のそばを通り過ぎたとき、「オーマイガー!」と叫んでいました。
振り返ると彼らはマンガの壁の中から一冊を手に取り、楽しそうにしていました。何が「オーマイガー!」なのか知りたかったのですが、先を急いでいたので確認することはできませんでした。(残念!)


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今年は太平洋戦争終戦から70年にあたります。
戦後文化として発展した「マンガ」は、これまで様々な「戦争」を描いてきました。
それらの作品を読み解くことで、わたしたちが「戦争」に対してどのように向かい合ってきたか、そして、これからどのように向かい合っていくべきかを考えてほしいという願いが、本展には込められています。

この展示では戦争マンガを「6つの視点と3人の原画から」というテーマで紹介しています。
6つの視点をそれぞれ4つの象限に分け、戦争マンガの中から24作品をパネルと関連資料で紹介するという、面白い手法を用いています。
同じ視点でも様々なベクトルを持った作品が作られてきたことを示すことで、マンガにおいて、「戦争」を考える視点が多様であったことを知ってもらうためだそうです。

6つの視点
①「原爆」
 中沢啓治「はだしのゲン」
 辰巳ヨシヒロ「地獄」
 西岡由香「夏の残像」
 こうの史代「夕凪の街」

②「特攻」
 花村えい子「君死に給うことなかれ」
 里中満智子「積乱雲」
 松本零士「音速雷撃退」
 本宮ひろ志「ゼロの白鷹」
 
③「満州」
 村上もとか「フインチ再見!」
 安彦良和「虹色のトロツキー」
 ちばてつや「家路1945~2003」
 田河水泡「のらくろ探検隊」
 
④「沖縄」
 今日マチ子「cocoon」
 新里堅進「沖縄決戦」
 ほしさぶろう「ひめゆりたちの沖縄戦」
 三枝義浩「祖国への進撃軍

⑤「戦中派の声」
 手塚治虫「紙の砦」
 水木しげる「総員玉砕せよ!」
 石ノ森章太郎「くだんのはは」
 前谷惟光「ロボット三等兵」

⑥「マンガの役割」
 菊池英一「日本史まんが年表」
 水谷青吾、葉剣英「劇画太平洋戦争 神風特別攻撃隊」
 百田直樹、須本壮一「永遠の0」・ほしさぶろう「ひめゆりたちの沖縄戦」
 小林よしのり「戦争論」

図挿入用 (3)

テーマごとに分類し、さらにそのテーマの中でグルーピングするという手法は大変わかりやすく面白い展示法でした。
ぜひ図書館でも試してみたいと思います!



3人の原画
 現代の視点で表現された「戦争マンガ」を発表している3人の作家の作品原画

①おくざわゆき「凍りの掌」「あとかたの街」
②今日マチ子「cocoon」「いちご戦争」
③こうの史代「桜の国」「このせかいの片隅に」

3人の原画は優しい線の中に力強いエネルギーを感じさせるものでした。



マンガが苦手なわたしは、「はだしのゲン」と「いちご戦争」しか読んだことがありませんでした。
これほど多くの戦争マンガがあり、表現者たちが発信していたということを知り、驚くとともに恥ずかしくなりました。

わたしたちはこれまでのことを正しく知り、これからのことを考えていかなければなりません。そのためのきっかけになるような展示会でした。



明日8月6日は広島原爆の日。
広島平和記念公園で『広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式』が行なわれます。今年は過去最多の100カ国と欧州連合(EU)代表部が参列するそうです。

式典では核兵器廃絶と恒久平和実現の願いが込められた広島市長の平和宣言が世界各国に発信されます。
静かに耳を傾けたいと思います...。

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Author:象を抱く人
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