わたしからあなたへ~学校司書のよろず日記~

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『東大卒プロゲーマー』 ときど(PHP新書)


日本の最高学府を出た人が、ゲーマー? それもプロ?
タイトルを見て、ほとんどの人がそう思うのではないでしょうか!

本書は、著者である「ときど」こと、谷口一(たにぐちはじめ・1985年生まれ)さんがゲームと出会い、東大を卒業してプロゲーマーになるまでの過程と、彼が抱く職業人としての覚悟が書かれたものです。

ゲームにはいくつかのジャンルがあって、彼がプレイするのは、対戦型の格闘ゲームで、通称格ゲーと呼ばれるものです。

彼は小学一年生の時に初めて「格闘ゲーム」に触れ、ハマってしまい、以来ずっとゲーム中心の生活を送ります。
やらなければいけない事はちゃんとやり、結果を残すのですから、ご両親はゲームを制限する必要がありませんでした。

小学時代は、ゲームソフトを買ってもらうために勉強し、結果、麻布中学に合格。
中学時代は、放課後ゲームセンターで2時間、帰宅後家で3時間、合計5時間ゲームに没頭。
高校時代は、17歳にして「格闘ゲーム」の大会で世界一。
(もちろん麻布高校在学中)

さすがに現役での東大受験は失敗しますが、浪人中もゲームから離れることはありませんでした。
朝10時から17時まで予備校で勉強した後、ゲームセンターに移動し、23時まで格ゲーにいそしんでいたというから驚きです!

ゲームを完全否定し続けてきたわたしにとって、「ときど」が語ることは驚きの連続でした。
他の子が野球やサッカーに夢中になるのと同じように、彼は格闘ゲームにのめり込んでいったのです。
そして、人生最大の決断を下します。

プロゲーマーの収入源は賞金です。
プロゴルファーをイメージすると分かりやすいと思います。
アメリカや韓国では認知され社会的地位も確立されているそうですが、日本では黎明期にあるといえます。
日本の格ゲー界には、本書が刊行された時点で、4人しかプロはいません。

ここ数年の格ゲー市場の成長ぶりは目覚ましく、インターネットの普及に由縁するところが大きいと思われます。
オンラインでの試合の様子が動画配信されているのですから。
昨年行われた一番大きな大会の視聴者は10万人を超えたそうです。

ときど」は試合に勝つため毎日8時間以上練習して世界を駆け巡っています。自分の後に続く者達に道筋をつけることを念頭において…。

スポーツ選手や棋士が勝つために日々努力を重ねるのと同じです。

彼は、「何かを真剣にやっている人は、他の何かで思わぬ成果を上げることがある。意図せずとも、身についた型が応用力として開花するのだ。」
「ゲームを真剣にやったから東大にいけた」と言い切りますが.....。

いくら真剣に取り組んでも、良い結果だけを残せる人ばかりではないはずです。

ときど」が梅原大吾(日本人初のプロゲーマー)に続いたように、彼らを目指す子ども達がこれからどんどん増えていくでしょう。
そう思うと、ちょっと怖い気もしますが…。

人生に必要な事は全てゲームから教えてもらったと感じている「ときど」と、今の子ども達とは状況が違います。
ゲームセンターが苦境に立たされている時代、子ども達が、そういう場で「ときど」のように、人と直接関わり合いながら、いろんな体験をする事はないからです。

これからの格ゲーシーンがどうなっていくのか静かに見ていきたいと思います。
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Comment

ゲームとの関わり方 

ゆうさん、拍手コメントありがとうございます。
この本読んだ後、対戦の実況をYouTubeで見ました。いろいろ考えさせられ、一週間ブログ更新できませんでした。
彼の大学院時代の事は記事には書きませんでしたが、これまた、凄いのです!
  • posted by 象を抱く人 
  • URL 
  • 2014.12/17 00:17分 
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Author:象を抱く人
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