わたしからあなたへ~学校司書のよろず日記~

日々の事、本の紹介や学校図書館にまつわる事など、よろずの事を綴っています。

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子どもたちに本を手渡すためのブックトーク

県立図書館ブックトークボランティアを対象にした研修会に参加しました。
講師は公共図書館員として長年子どもの本にかかわってきた杉山きく子さん。
杉山さんは昨年、その集大成として『がんばれ!児童図書館員』を自費出版されました。
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自費出版なので、全国の書店での販売はありません。
購入を希望される方は教文館ナルニア国で店頭購入できます。また、イーショップ教文館でネット販売もされています。

今年1月末に東京子ども図書館を訪れたとき、ちょうど杉山きく子さんとお会いして、『がんばれ!児童図書館員』を購入していたので、再会できるのを楽しみにして参加しました。

研修内容はこちら↓

1.ブックトークとは
   ①フォーマルなブックトーク
     学級や集団に向けた本の紹介
     一つのテーマにそって、数冊の本を順序良く紹介すること
     学習への動機づけや調べ学習に結びつけるために関連の資料を紹介する
   ②インフォーマルなブックトーク
     個人に向けた本の紹介

2.目的
   ・聞き手の子どもに読みたいという気持ちを持たせる
   ・子どもの本選びを具体的に支援する
   ・読む本の質を上げる
   ・本に対する親しみや興味を深める

3.実演までの手順と方法
  ①テーマを決める
   ・自由なテーマ
   ・以来されたテーマ

  ②本を選ぶ 
   ・すすめる価値のある本
   ・紹介者自身がおもしろいと感じ、ぜひ子どもにすすめたいと考える本
   ・対象となる子どもが楽しめる本
   ・読んでみれば魅力のある本だが、見た目は地味で子どもが手に取りにくい本
   ・バラエティに富んだジャンル、内容、難易度の本
   ・おおよその目安として5~7冊
   ・「盛りだくさん」に気をつける
   
  ③シナリオを作る
   ・紹介のポイントをまとめ、プランを立ててシナリオ(原稿)を書く
   ・効果的な紹介の順番を決める(導入・展開・つなぎ・終わり)
   ・つなぎ部分は「次の本は...」ではなく、本の中の言葉を使ってつなげる
   ・定番のテーマを持つ

  ④紹介の手法
   ・具体的な本の内容に触れる
   ・作者や続編の紹介をする
   ・印象深いところは丸ごと読む
   ・導入部や話の展開部分を紹介し、結末を予想する楽しみを残す
   ・イラストや写真を上手に使う
   ・読み聞かせやストーリーテリングなど1冊丸ごと楽しめるプログラムも用意する
 
 ⑤準備と練習
   ・挿絵や図を見せる個所に、付箋などを付ける
   ・声に出してよく練習しシナリオをさらに良いものにする
   ・誰かに聞いてもらい、わかりにくい点などを指摘してもらう
   ・配布用に紹介する本のリストを作る
   ・実施する際の人数、会場などの確認、主催する担当者との連絡をとる

 ⑥本番
   ・人が直接人に語る言葉は力をもっているので、楽しく、自分らしく話す

フォーマルなブックトークは低学年には難しいので、中学年以上に行います。
今回の研修会では、小学3年生と中学1年生を対象にしたフォーマルなブックトークと『キラキラ読書クラブ 子どもの本702冊ガイド』を使ったブックトークを実演してくださいました。


小学3年生対象

テーマ 「はこをあけると」
①『小さいおばけ』


おとうさんの玉手箱 (わくわくどうわかん)

③『へびのクリクター』(読み聞かせ)


④『黒いお姫様 ドイツの昔話』


⑤『キュッパのはくぶつかん』
 
ブックトークに入る前には、実際に箱を用意してテーマを印象づけ、最初の本へと導入。
その箱の中には紹介した本のリストを仕込んでいて、ブックトークの終わりに、中から出して見せてくださいました。




中学1年生対象

テーマ 「わたしの名前は・・・」
①『モギ ちいさな焼きもの師』


②『ナタリーはひみつの作家』


③『わたしのノラネコ研究』


④『影との戦い ゲド戦記1』


⑤『だんなもだんなも大だんなさま』 ストーリーテリング
  (イギリスとアイルランドの昔話より)

読み聞かせやストーリーテリングはブックトークの後半に入れるとよいとのことでした。
(今まで読み聞かせはブックトークの導入に使うことが多かったので、意外でした)
ブックトークが進むにつれ、その先はどうなるのかな?という気持ちが増していくので、後半で丸々お話を語ったり、絵本を読み聞かせてあげると、子どもたちが満足できるということでした。

杉山さんのブックトークは大変楽しく、どの本も読みたいという気持ちを起こさせる素晴らしいものでした。
テーマの決め方、本と本のつなぎ方、挿絵の見せ方、読む箇所、紹介するポイント、間の取り方など、大変参考になりました。

自己満足でなく、子どもたちに本を手渡していけるよう、よく読み、学び続ていきたいと思います。
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Author:象を抱く人
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